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舌下免疫療法

舌下免疫療法について

6月2日(火)から、2020年度の「スギに対する舌下免疫療法」を開始いたします。
ダニに対する舌下免疫療法は、時期に関係なく、いつでも始められますが、今年度はスギに合わせます。

「ダニに対する舌下免疫療法」はいつでも開始が可能です。
アレルギー性鼻炎に対してはもちろんの事、喘息・アトピー性皮膚炎の発症予防や病状の改善といった効果が期待できます。
治療を検討されている方は受診下さい。

舌下免疫療法は、アレルゲン免疫療法(減感作療法)の一種で、アレルギーの原因物質(アレルゲン)を少しずつ体内に吸収させることで、アレルギー反応を弱めていく治療法です。

これまでは注射による治療が主でしたが、「通院が週に何回も必要」「痛い注射をしなくてはならない」など、患者さんにとって大きな負担になっていました。それを、舌の下からお薬を体内に吸収させることで「自宅で」「痛みなく」治療できるようにしたのが、舌下免疫療法です。
つらい症状を抑えられるだけでなく、根本的にアレルギーを改善させる治療法として期待が高まります。

しかし一方で、

  1. 治療期間が長い(充分な効果が出るまで2~3年程度必要とされています)
  2. スギ舌下免疫療法は花粉飛散期に投与開始できない
  3. 即効性を期待して行うものではない
  4. 全ての患者に効果が期待できる訳ではない

といった特徴があります。

また、副作用として投与を始めた最初の頃に口内炎ができるなど、口腔内に関連した症状が出ることがあります。
ごくまれに重篤な症状を発現する可能性があります。
*日本では現在、スギ・ダニアレルゲンエキスのみ認可されております

対象となる方

  • 5歳以上のスギ花粉症・ダニアレルギー患者
  • 用法・用量を守り、毎日服用可能な方
  • 少なくとも1ヶ月に1度、受診が可能な方

対象とならない方

  • 病因アレルゲンがスギ花粉、又はダニでない方
  • アレルゲンエキスの投与によりショック(急激な血圧低下により意識障害などを生じること)を起こしたことのある方
  • 重症の気管支喘息患者
  • 妊娠または授乳中の方、2~3年以内に妊娠希望の方
  • β阻害薬(高血圧や不整脈に対して使用)使用中の患者
  • 悪性腫瘍又は免疫系の全身性疾患(膠原病や免疫不全症など)のある患者

治療の流れ

STEP1:問診・検査

治療の対象となりうるかどうか、問診で判断させていただきます。
また、治療のためにスギ花粉症、又はダニアレルギーと診断する事が必要ですので、アレルギー検査で確認いたします。

STEP2:治療説明

治療スケジュール・服用方法・起こりうる副作用を説明いたします。その上で治療を受ける意思を確認します。

STEP3:投与開始

初回投与後30分間は、副作用が生じないかクリニック内で様子を見ます。
そのため、初回投与時に限り、受付終了1時間前以後の来院の場合、初回投与を後日に延期させて頂く場合があります。
大きな問題がなければ、翌日から毎日自宅で服用して頂きます。

STEP4:容量増量(投与1~2週目)

来院時に用法・用量が守られているかどうか、患者さんの体調や投与部位の状態、副作用発現の有無などを確認し、このまま治療を続けても良いかどうかを判断します。

STEP5:治療継続(投与3週目以降)

前回と同じように、患者さんの体調や投与部位の状態、副作用発現の有無を確認します。
スギ花粉飛散期(2~4月)は、スギ花粉アレルゲンに対する過敏性が高まっており、副作用が発現しやすいと考えられるため、メガネ・マスクの着用などのアレルゲンの回避は必要です。
必要に応じて、アレルギー治療薬にて、症状軽減を図ります。

スギ舌下免疫療法中の方は、スギ花粉飛散期である・なしに関わらず、治療を継続することが可能です。

よくあるご質問

Q:治療効果はどれくらいありますか?

A:全体的に8割程度の方に何らかの効果があり、完治するのは2割程度と言われています。
効果が出始めるには少なくとも2~3ヶ月必要ですが、充分な効果が出るまで最低2年必要です。

Q:副作用はありますか?

A:主な副作用は口内炎・口腔内の腫れ・のどのかゆみ・耳のかゆみ・頭痛などです。
口腔内の副作用は1~2割生じますが、ほとんどが治療を要さない軽症です。治療開始1ヶ月以内に治まる事が多いです。
まれですが、アナフィラキシーと呼ばれる重症の副作用(蕁麻疹・呼吸困難・腹痛・嘔吐など)の可能性もゼロではありません。

Q:スギ・ダニアレルギーが両方ある場合は?

A:鼻症状が強い時期(スギ:春、ダニ:年中)・環境(スギ:外出時、ダニ:室内)から治療対象を選択します。
注射による皮下免疫療法ではスギ・ダニ同時治療が行われていることから、当院ではスギ・ダニ同時治療も行っていく方針です。
しかし、副作用の観点より、どちらか一方の治療で少なくとも開始1ヶ月問題ないのを確認してから、もう一方の治療を開始します。